毒親

芸能人の貧乏エピソードが苦手…トラウマのせいで暗い気持ちになる

最近テレビを見ていると、貧乏な家で育ったタレントさんや女優さんが、子供の頃の貧乏なエピソードを話しているのを見かける事があります。

食事も満足に食べられなかったり、必要な物が買えなかったり、中には最低限必要な家さえも無くて他人の家に間借りして住んだり親が作った雨風が何とかしのげるようなボロボロの家に住んでいたと言う人まで。

そういったお話は確かに衝撃的ですし、普通の人には「面白い」と感じる要素もたくさんあるようで、貧乏話をタレントさんがすると周囲は爆笑します。

でも、私はテレビでそういう風景を見ると全然笑えないのです。

むしろ、気分が悪くなったり気持ちが落ち込んだりするので、なるべく見ないようにしているくらいです。

タレントさんが言っている事がイヤだったり、周りのタレントさんが笑っているのが腹が立つとか、そういうわけではないのです。

ただただ、悲しくなるんですね。自分の幼少期を思い出して。

こういうのをトラウマと言うのでしょうか…

貧しさよりも苦しかったもの

私の子供の頃は、母親が借金まみれでお金には本当に苦労しました。

貧乏は、貧乏にまつわる苦労のほかにも、貧しさに付随したつらみというか、悲しい事がたくさんあるんですよね。

例えば、周囲に見下されたり偏見を持たれたり差別されたりするのもそうです。

ただえさえ貧乏で大変な思いをしているのに、さらに貧しさとは関係ないところでもイヤな思いをすることが多いです。

生活保護をもらっていないのに、母子家庭というだけで「お前の家は生活保護もらってるんだから俺たちに迷惑をかけてる」と学校で怒鳴られたり、「どうせテレビも無いんだろう」と言って、確かめると言い出して家に押し掛けて来られたり。

「食べれない」

「買えない」

という、お金が無い事のツラさよりも、精神的に追いつめられた経験が自分の中では一番しんどかったです。

貧乏話を披露できる人はすごい

風間トオルさんとか、すごいですよね。貧乏エピソードも凄いですが、それを平然と披露できるのがすごい。

きっと風間さんは芸能人になって生活が豊かになったことで、貧乏だった時代のことは「ただの思い出」にできたのだと思います。

あるいは、もともと「貧しいけれど幸せな幼少期」を送っていたのかも知れませんね。

私は、貧乏の原因が母親のだらしなさにあったので、貧しさと同時に母親の行動にも苦しめられました。

何日も家に帰って来なかったと思ったら見ず知らずの男性を連れて帰ってきて「お父さんと呼べ」と急に言われたり、町中の自動販売機をチェックして小銭を集めてきてと言われたり、突然遠い町に連れて行かれて公園に置き去りにされそうになったり…

本当にろくでもないことばかりの子供時代でした。

そして、それらすべてが母親を元凶として起こっていたので、娘として複雑な思いをずっと抱きながら生きていかなければいけませんでした。

なので、今でも芸能人の貧乏エピソードを見ると、心の中に黒い気持ちが広がってしまうのだと思います。

貧乏だったことを披露できるくらい心が強い人が羨ましくもあるのですが。

貧乏だった事は誰にも知られたくない。

友達や恋人などに語れるレベルの貧乏エピソードがありません。悲惨すぎて、話したら絶対に引かれると思います。

それに、貧乏で底辺の暮らしをしていたと思われるのがすごくイヤです。

事実だから仕方ないとはいえ、一度そういうイメージがつくと、また差別されたり傷付く事を言われそうな気がします。

今現在、仕事もうまくいっているので、周囲より豊かに暮らしていると思います。

ですから余計に、知られるのが恥ずかしいのかも知れません。

どうやら私はお金持ちの家でワガママに育ったように見えるようで、友達からは「お金に困った事ないでしょ」「子供の頃から甘やかされてお手伝いなんてしたことないでしょ」なんて言われます。

でも、7歳くらいから掃除洗濯、炊飯は私の仕事でしたし、中学校から始まるお弁当も1度も作ってもらったことがありません。

これだけ苦労しているのに、なぜか周囲からは苦労知らずのお嬢様キャラに見られてしまい、余計に貧乏だったことを言い出せない状況になっています。

まあ、取り立てて言う必要も無いと思いますが、時々「出身はどこ?」「大学は?」などと出生にまつわることを聞かれると、心がドキリとしてしまいますね。